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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2025年06月16日

「動物ノート」さまの活動レポート(2024年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:静岡県東部および伊豆半島南部

当会ではすべての活動において、ただTNRのみで終わらせない手法を取っている。地域猫及びそれに準ずる活動で、手術後の猫の管理が出来るように努める事や、現場自治会に告知や報告をし、猫のみならず猫管理者の支援も忘れない。活動後に自治会内の軋轢が緩和され、猫の世話人が気持ちよく活動できるようにするだけでなく、猫を不快に思っている方達にも、納得して頂けるような結果を常に目指している。

《8月から取り組みのある、大型現場のフォロー》
8月に50匹TNRを行った、農場とその周辺のフォロー捕獲を行い、結果13匹の追加捕獲となった。
取り組みのきっかけは、市内北部の運動公園の猫たちをお世話しているボランティア達から、猫が沢山居て道路で轢かれている現場があると、当会を通じて行政相談となった事。前年度設立に関わった"みしまポーウェルフェア"のメンバーからの依頼の為、当会が全面協力。
実際、何年か前から、行政も周辺事情を把握していた為、通常の現場調査だけでなく、行政の職員訪問や、取り組みの為の打ち合わせを行い、効果的な手法を熟考。3日間連続で捕獲を行い、すべての猫の手術を計画。
その為には捕獲のみならず、数日間で50匹ほどの手術を行って貰える獣医の協力も必要となり、顧問はじめ日頃お付き合いのあるスペイクリニックに協力を仰いだ。
このところ異常気象のせいか、年2回と言われている繁殖期のサイクルが狂っていて、捕獲のシーズンを予想して計画が立てづらくなっている。その為、通常子猫の数が少ないと言われている8月の捕獲当時に予想を超えた子猫が存在し、その子猫たちが育ったと思われる11月最初にフォロー捕獲を行った。初回同様、深夜に餌を求めて出てくる猫達も多く、連日深夜までの捕獲は精神的にも肉体的にも、非常に困難なプロジェクトであった。
実際もう50匹の猫たちのTNRが行われている為、手術済みの猫達の中から未手術の猫達だけを選んで捕獲するのはほとんど不可能。初回捕獲同様、ともかく捕まる猫をすべて捕まえ、プロジェクト完了まではそのまま3日間保護して、結果39匹捕獲し、そのうち13匹の手術を行った。

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また、これだけの数の猫達の管理は不十分な点も多い為、医療も丁寧に取り組み、年末年始などの休業時には給餌なども手薄になる為、猫たちの手術済みチェックを兼ねて、何度も訪問した。
従業員のうち数名と親しい関係を築き、今後の協力も約束。事後の猫の管理や給餌などの相談にものる事で、とりあえず終了となった。

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数か所ある餌場の一つ

《多頭飼育防止ガイドラインに沿った活動》福祉部門との協働
この数年、高齢者の猫問題に熱心に取り組んでいる当会の活動についての評判を聞き、今回は通常の保健所管轄地の隣の地域から相談が舞い込んできた。最初の相談は夏だったが、片道2時間もかかる現場の活動が可能かどうか、まずは電話で何度も協議を重ねた。
数年前に施行された「多頭飼育防止ガイドライン」にそのまま該当する案件として、環境課や福祉関連の部署と協働して取り組むモデルケースともなると判断。当会はガイドラインが施行する以前から、猫問題はそこに関わる人間の問題としてとらえ活動してきたため、福祉関連の活動実績はあったものの、結果的には今まで取り組んできたどこの現場より大変な現場であった。

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家が崩壊寸前の為、庭での餌やり

活動報告期間直前の9月末に30匹の猫たちの不妊手術は終わっていたものの、活動報告期間の3か月間は、猫の管理者の生活支援を主に行い、猫達が管理者と共に生活できる環境づくりに終始した。守秘義務はじめ、まだ完全完了ではない為、詳しくはご報告できないが、ゴミの片づけ・家屋の修理や管理者の就労支援を行い、年明け現在も取り組みは継続している。
現状の行政の組織では対応できない健常者でも障害者でもない方が、動物問題を引き起こしてしまう、典型的な一例。今後の安定した生活を目指し、行政と共に支援と見守りを続けていく。


<ご支援くださっているみなさまへ>
日頃は当会の活動を御支持頂き、ありがとうございます。活動実績を元に、行政から取り組み依頼が来るのは嬉しい悲鳴ですが、世相を反映するような難しい案件がどんどん増えてきている事を実感しています。
その為には啓発活動も必要な為、動物愛護週間に行った保護協会主催のパネル展参加に引き続き、12月には地元沼津市役所フリースペースにて、動物愛護パネル展を開催し、「この数年、殺処分ゼロを更新し続けているのは、保護活動ではなくTNRの成果!」と強く訴え続けています。特に地元8市町管轄区域を担当する保健所では、殆ど引き取りそのものを拒否。それを支えているのは、私達ボランティアのTNRです。全国、殺処分ゼロの市町が増えてはいますが、保健所からの引き取り譲渡に支えられている所が多い中、ここ静岡県東部は飼い主のいない猫対策がしっかり浸透している特徴的な地域と言えます。特に当会は、年間400匹程度の不妊手術を行っているうち、半分は沼津市での実績であり、助成金事業の約半分以上に当会が関わっている事になります。
引き続き行政と連携し、保健所での引き取りゼロを更新していく為、不妊手術を中心とした活動をしっかり進めていきたいと考えます。

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パネル展

どこのボランティアチームも資金繰りが大変な中、多面的な中立を保つには、資金でも中立を保つことが大切と当会は考えています。大げさな活動告知も必要となる寄付集めを当会が止められたのは、長年お付き合いいただいているフェリシモ動物関連基金のお陰です。この度の報告にもあるように、当会の活動が認められるに連れ、資金の賄えない難しい案件が増えているのもまた事実です。どうか引き続き当会ならではの働きを見て頂き、ご支援いただきたく、よろしくお願い申し上げます。



「動物ノート」
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